私は新卒で入社して1年目に双極性障害になり、その後パートをしたり正社員をしたりしているがどれもまともに続かなくなってしまった。
長くても半年で泣いて出社できなくなってしまうのだ。
で、気づいた。
障害年金がもらえるのでは?と。
妊娠中に思い至ったこともあり、自分で手続きしようと思っていたのだが頓挫した過去がある。
そこで今度は障害年金の手続きを専門にする社労士にお金をきちんと払ってお願いすることにした。
成功報酬で約10%持っていかれるのは嫌といえば嫌だが、自分では書類を集めきれないと判断した。
それに、もし自分で提出した書類で審査が通らず、次に社労士にお願いしても前回出した自分の書類が足を引っ張る可能性があると言う。
そんなの怖すぎる。
だったら最初からプロにお願いした方がたくさんお金がもらえそうだし、ダメだった場合も納得しやすい。
驚いたのだが、私が診断書を病院からもらう場合は通院しなければならないのだが、社労士は書類を郵送して依頼することができるらしい。
なにその権限。
ということで、私はお家で待っているだけでよかった。
最後の仕上げに戸籍謄本を受け取りに役所に行ったくらい。
社労士によっては病院に同席する人もいるらしいが、私がお願いした社労士は「私が聞いた限り生活はこのような状況です。ご参考にして診断書の作成をしていただければ幸いです」という感じの書類を作ってくれて、私がお医者さんに渡すスタイルだった。
場合によっては社労士とお医者さんで喧嘩まではいかなくてもバチバチしてしまうことはあるようなので、それを避けるためだと思われる。
そして幸いにも、主治医もその資料を参考にしてくれるタイプであった。
というわけで、無事に障害年金が受給できることになった。
私は本当は働けなくなって10年くらい経つのだが、5年前までなら今からでも請求できるということで遡り請求を試みた。
これも成功した。
本来なら私はパートで働き始めてしまっていたため、元気だね(=年金は要らないね)と判断される可能性が高かったらしいのだが、その仕事含め以後継続して働けなかったことがうまく説明できたようだ。
助かる。
これで今後の生活にも選択肢が増えると言うもの。
どうにか日々の家事はこなせることは多いが、働くのはやはり私には厳しい。
それに、生理がきっかけになることが多いのだが、場合によっては家事もできなくなることがある。
そうなると外食も増えて出費も嵩む。
最近は朝も起きられず朝食すら外食に頼っているから、本当にありがたい。
自分では割と回復したと思っていたが、実はまだまだなのかもしれない。
よく母親になったものである。
しかし、親業は保育園にも協力してもらいながら頑張れていると思う。
保育園がなかったら厳しかったとも言う。
専業主婦だが、病気を理由に子どもを保育園に預けていることも書類には書いておいた。
それが効いたかはわからないが。
おかげさまで娘はすくすく育っているし、今回の年金のおかげで娘の進路も、夫の選択肢も、家族の選択肢も増えた。
1年後にはまた診断書を提出しなくてはならないが、これくらい頑張ろうと思える。
収入は夫任せだった罪悪感も、これで少し軽くなりそうだ。
あと、この病気周りで私が持っていないものといえば障害者手帳になる。
何級になるのかはわからないが、これも取ってみても良いのかもしれない。
ゆくゆく働くことになったとしても、手帳があれば障害者雇用で雇ってもらうことができる。
時短にできたり、途中休憩が挟めたりと配慮をもらえれば働けるまで回復できるかもしれない。
先はわからないし、手帳にも更新があるけれど。
社労士によれば、3級の障害者手帳を取り、障害者雇用で働き、障害年金3級をもらっている人も結構いるらしい。
私もそうなれれば家計はさらに潤うが、どうなることやら。
それに、もしかしたらふたり目の子どもも望めるかもしれなくてちょっと嬉しい。
子どもは娘ひとりと今の所決めているけれど、やっぱり寂しくないかな?とは思ってしまうから。
お金は生活していくには必要だし、選択肢も広げる。
病気で働けない人には、障害年金は心強い制度だと思う。
社労士に依頼すればほとんど家で待っているだけで良いし、家族が依頼しても良い。
選択肢の一つとして考えて欲しいなと思った今回の一件だった。