今日の娘は絵本を読んで欲しがった。
ある一冊を何度も。
それはよかった。
むしろ絵本を読むのは得意である。
でも、ブロックとかプラレールとか、創造性が試される遊びは苦手である。
夫の作りかけを見て、「ここをつなぎたかったのかな?」くらいはできる。
しかし、最初から自分だけで作れと言われたら無理だ。
娘には自由に遊んで欲しいと思っている。
遊び方が決まっているおもちゃだけではなくて、ブロックとかプラレールとかのルールがないと言うか、アドリブ力が試されると言うか、そんな遊び。
こどもちゃれんじのおもちゃは遊び方が決まっているものが多い。
知育が目的だからだろうか。
その分、娘は早く飽きる気がしている。
でも、ブロックやプラレールは飽きないし、パパが誘うと嬉しそうに頷いて遊び出す。
ただ、私のアドリブ力ではついて行けない。
夫は結構いい感じに遊べているように見える。
自分ができないことは本質以上にすごく見えたりする。
夫は私が娘とアンパンマンを一緒に見れるのがすごいと言う。
一緒に見てみたらアンパンマンも結構面白い。
ばいきんまんが悪者だと気づいていないキャラがいたりする。
じゃあ、なんだと思っているかと言うと、悪役のプロである。
演者だと間違われていた。
あとは、強いおかんキャラにもばいきんまんは弱い。
ミミ先生にも苦手意識を持っているようだ。
ばいきんまん一強なのかと思っていたけれど、案外他のキャラに馴染んでいて驚いた。
コキンちゃんというドキンちゃんの妹分も現れたことで、ばいきんまんとドキンちゃんの優しさが見える話も作りやすくなったように感じる。
武闘派のキャラも意外と多いし、コキンちゃんを始め相手を泣かせたり、反省させたり、動きを操ったりと特殊能力のような物を持っているキャラも多い。
そんな特殊能力を持っている人間が実在していたら恐ろしくてたまらないのだけれど、アンパンマンの世界ではみんな仲良しである。
そこが優しくてほっこりもするし、狂気を感じたりもする。
普通ならばいきんまんの根城を探して退治しようと住民から声が上がるだろうに、そんなこと登場人物たちはちっとも考えない。
本当に、どういう精神構造をしているのだろうか。
あと落下事故が多い。
みんなすぐ落ちそうになってアンパンマンやしょくぱんまんなんかに助けてもらっている。
結構危険なんだなと思うし、機械系が壊れると大体ジャムおじさんのところに運ばれてくるから他に詳しい人はいないのかと心配になる。
と、子ども向けのお話を真剣にみている私もどうかしているのかもしれない。
ただ、幼い時に見ていた記憶はあるから、懐かしい気持ちにはなる。
私はロールパンナちゃんが好きだが、あんまり出てこないのが寂しい。
出てきても、悪い心が刺激されたブラックモードにならないのも寂しい。
アンパンマンに並ぶ強さを持つ彼女をみるのが好きだった。
私は可愛いお姫様より強いお姉さんの方が好きな子どもだったのだが、かっこいい女性好きはロールパンナちゃんから始まっている気がする。
クールで男性も圧倒する強さを持つ彼女はかっこいいし、羨ましい。
私はどの分野でもそんなに強くはなれなかった。
気づけばアンパンマンを語る回になってしまった。
案外大人が見ても楽しいから、見れたら見てみて欲しい。
優しい気持ちにも、こうはいかないよと難しい気持ちにもあるアニメなのである。