ふと、もし双極症じゃなかったらどんな生活をしていたんだろうと考えた。
きっと、正社員で働いていて、職場への通勤を考えて東京に住んでいた。
そうなると、家賃が高くて辞めたくても辞められなかっただろうな。
母親になってもフルタイムでバリバリ働くのが当たり前という考えで、どうにか子育てと両立しようとピリピリしていたと思う。
朝の準備がゆっくりな夫に協力が足りないと腹を立て、朝からアンパンマンを見たいと言う娘にイライラしていたに違いない。
要するに、私の理想の母親像、女性像のために、娘と夫に無理を強いていた気がしているのだ。
なんでこんなことを考えた方というと、コメダ珈琲の求人を見つけて喜んだことがきっかけだ。
この病気になって、仕事から離れて、母になって、娘に無理をさせることなく働きたいと考えた時、「週2日から、1日3時間からOK」と言われたら喜ぶしかない。
これなら幼稚園で延長保育を利用しなくてもよさそうだし、小学生になっても学校に行っている間でパートを終われる。
もちろん、他の人とのシフトの兼ね合いがあるから、好きなように入れるかはわからないし、そもそも雇ってもらえるのかもわからない。
ただ、双極症になっていなかったらまさかコメダ珈琲の求人を見つけて喜ぶなんてしなかっただろうなと、ふと思ったのだ。
前提として、夫が子ども一人ならどうにかなりそうなくらい稼いでくれていることや、家賃の安い夫の実家の近くに引っ越せたこと、引っ越せるように夫がフル在宅勤務OKな会社に転職してくれたことがある。
夫は本当にすごく頑張っている。
私が働けない中で文句も弱音も吐かずに仕事に向き合って、勉強して転職してキャリアアップして行っている。
すごい人と結婚したものだと思う時もある。
もちろん、娘の横でスマホばかり見ていてイライラする時もある。
そういうところは世のパパとだいたい同じだと思う。
お金は確かに私も働けたほうが余裕が出るが、私が家事育児を引き受けることで夫には精神的な余裕が生まれるらしい。
仕事が立て込んだ時に家事育児が免除されるのはけっこう助かるらしいのだ。
私も、家を整えて家族の心理的身体的健康を維持するのは嫌いじゃない。
綺麗になったリビングで、こうしてブログを書くのも好きだ。
まあ、最近娘が保育園を休みがちだったのもあり荒れた部屋はそう簡単に整えきれなくて、リビング以外はまだ散らかっている。
それは午後片付けることにしよう。
ちょっとのんびりとしながら家族の健康、夫の仕事の成功、娘の健やかな成長を祈るのはなかなか悪くない生き方だと思う。
私の仕事と私生活の両立のために、ふたりももっと協力して!というマインドにならないのは、我が家にはちょうどいいアクセルの踏み方らしい。
完全に裏方に回ってしまったわけだが、これもこれでよかった気がしている。
コメダ珈琲の求人に応募するかは次の心療内科での診察で医師に許可をもらえるかで変わる。
もしかしたら許可なんてもらわなくていいのかもしれないけど、私はいつも医師に相談する前に勝手に働き始めて出社できなくなったと泣いてきたので、今度は医師のGOが出てからやってみようと思っている。
さて、応募しても採用されるのか。
覚えることが多いらしいが、採用されても頑張れるのか。
まあ、どこで働いても覚えることは多いのだろうけど。
でも、黒いズボンと靴を自腹で用意しなきゃいけないらしいんだよね。
続かなかったら痛い出費だな〜。
そうそう、コメダ珈琲の求人を見つける前は事務系の仕事を探していた。
でも事務系はどうしても週5日とか、9時から17時や16時とかで私の体力と娘のことを考えるとちょっときつい仕事が多かったのだ。
いっそのこと娘の保育園の近くなら送迎のついでに働けると思って探してみたら見つけたのが、このコメダ珈琲の求人だった。
飲食はきついイメージがあるがやってみるしかないし、これだけ融通が効くなら多くの女性が働くのもわかるというもの。
大変だが、その分メリットもあったというわけだ。
私もそのメリットに惹かれて足を踏み入れようとしているが、さあどうなるか。
家事と育児と両立できるように、すこーしだけ働くがうまくいったらいいなと思うのだった。